介護保険制度は生活をする上で介護を必要とする人たちが料金の一部を負担するだけでサポートを受けられるようにするための仕組みです。
介護保険料を若いうちから納めておき、老後になって必要になった際に国民全員でシェアする形で負担を減らす形になっています。
介護保険で受けられるサポートの内容は厳密に定められていて、要介護認定を受けたときにどんな状態にあると認められたかが内容を決める基準です。
要支援か要介護かの二つにまず分類することが可能で、要支援が1と2の二段階、要介護が1から5の五段階に分類されています。
要支援の場合には自宅で生活しながら受けるサービス、施設などを利用して受けるサービス、介護の環境を整えるサービスの三種類が認められているのに対し、要介護になると施設に入所して受けるサービスも選択肢に入るようになります。
どんなサポートがあると生活しやすくなるかは状態によってかなり違うため、サポート内容の詳しい選択権は本人や家族に委ねられています。
ただし、施設やサービスの利用については、基本的に要介護認定でより介護の必要性が高い人を優先するというのが基本です。
要介護で1と判定された人が入所したいと思ったときに、同時に要介護が3と判定された人が入所希望を出すとベッドの数が足りない場合には断られてしまいます。
また、施設によって対象としている段階が定められている場合もあり、該当する人だけがそこでサポートを受けられるというのが通例です。