介護保険外のサポートのメリットとデメリット

高齢者が必要とするサポートは、多岐に渡ります。
要介護者は介護保険が適用される範囲で介護サービスを利用することが出来ますが、介護認定を受けていない高齢者は利用することが出来ません。
また、その人らしく生活することを手助けするためには、介護サービスだけでは不十分な場合が殆どです。
散歩や趣味といった外出介助、家具の移動や電気の交換といったものは介護保険外のサポートになります。
また、食事や掃除の家事代行サービスも、同居家族がいる場合や介護認定を受けていない場合には介護保険外のサービスです。
絶対に必要というわけではないかもしれませんが、あると便利です。
また、元気なうちから利用することで認知症や骨折といった症状を予防し、健康維持に繋がるとも考えられます。
生活を豊かにし日々を楽しく過ごすためには介護保険外のサービスこそが鍵と言えますが、問題点もあります。
それは、利用者の負担といった部分です。
1割から2割の自己負担で利用出来る介護サービスと違い、介護保険外サービスでは利用者が全額を負担しなくてはなりません。
そのため、利用したいと思っても利用を断念してしまう高齢者も多くいます。
生活をして行く上での不便さを解消するためのものですから、もう少し我慢しようと先送りにしてしまったり、地域によっては必要なサービスが提供されていなかったりということも少なくありません。
けれど、介護保険といった枠組みに縛られず、幅広いサービスを充実させられることが介護保険外サービスの強みです。
高齢者の生活の質を向上させるためにも必要なものですから、個々のニーズにあったサービスの提供と負担軽減に取り組むことが欠かせません。